後天性眼瞼下垂の点眼治療

眼瞼下垂の点眼治療
アップニーク®ミニ点眼液0.1%

後天性眼瞼下垂に、
点眼による治療という選択肢。

アップニークは、まぶたの中にあるミュラー筋を収縮させることで、 上まぶたを挙上する後天性眼瞼下垂の治療薬です。 当院では、処方前に院内で実際に点眼し、 まぶたの開き方の変化を確認することもできます。

国内承認薬 1日1回点眼 院内トライアル可 自由診療
院内トライアル 550円 (税込)
30本 5,500円 (税込)
※別途、初再診料を頂きます

眼瞼下垂に「点眼」という選択肢

眼瞼下垂は、上まぶたが下がり、目が開きにくくなる状態です。 原因や程度によっては手術が治療の中心となりますが、 後天性眼瞼下垂に対しては、点眼薬による治療も選択できるようになりました。

アップニーク®ミニ点眼液0.1%は、 後天性眼瞼下垂を効能・効果として国内で承認された点眼薬です。 1日1回点眼し、まぶたの中にある筋肉を収縮させることで、 使用している間のまぶたの開きを改善します。

アップニークは、眼瞼下垂の原因となっている構造そのものを 修復する治療ではありません。 点眼による治療と手術では、治療の目的や特徴が異なります。

アップニークはどのようにまぶたを上げるのか

ミュラー筋を収縮させて上まぶたを挙上します

上まぶたを持ち上げる組織には、 主に眼瞼挙筋・眼瞼挙筋腱膜とミュラー筋があります。

アップニークの有効成分であるオキシメタゾリンは、 アドレナリン受容体に作用してミュラー筋を収縮させ、 その作用によって上まぶたを挙上します。

そのため、緩んだ眼瞼挙筋腱膜を修復する手術とは 作用の仕方が異なります。

ミュラー筋と作用機序の説明図

どのくらいの効果が期待できる?

国内臨床試験では、後天性眼瞼下垂の患者さんにアップニークを点眼し、 まぶたの位置を示す指標であるMRD-1の変化が評価されています。

国内第III相試験

アップニーク群 +1.09 mm
プラセボ群 +0.50 mm
群間差 +0.59 mm

MRD-1が2mm以下の後天性眼瞼下垂患者を対象とした試験。 14日目・点眼2時間後のMRD-1変化量。 数値は平均値であり、実際の効果には個人差があります。

院内トライアルでの変化の一例

当院で片眼にアップニークを点眼した際の変化です。 (右目:向かって左側に点眼) 点眼した側では、上まぶたの位置が上がり、 まぶたの開きが改善しています。

院内トライアルでの変化の一例

当院で片眼にアップニークを点眼した例です。 点眼1時間後には、点眼した側(向かって左側)の上まぶたが上がり、 左右差が明らかに変化しています。 翌日の再点眼前には、点眼による変化は消失しています。

点眼1時間後
アップニーク片眼点眼1時間後
点眼側で上まぶたの挙上がみられます
翌日・再点眼前
アップニーク点眼翌日の再点眼前
点眼による変化が消失した状態

同一症例の比較です。効果の程度や持続時間には個人差があります。

効果の程度には個人差があります。

効果はどのくらい続きますか?

朝に1回点眼し、おおむね日中にわたって効果が期待できる治療です。

国内第III相試験では、1日1回点眼した群で、 点眼15分後から8時間15分後まで、 プラセボ群と比較してMRD-1の改善が認められました。 24時間後には点眼前と同程度に戻っていて、その途中については評価されていません。

効果の程度や持続時間には個人差があります。 国内第III相試験のサブグループ解析では、 男性・女性、59歳以下・60歳以上のいずれでも同じように MRD-1の改善が確認されています。

点眼でできること・できないこと

点眼で期待できること

  • ミュラー筋の収縮による上まぶたの挙上
  • 点眼している日の一時的な改善
  • 手術を行わずに、まぶたの開き方の変化を確認すること

点眼ではできないこと

  • 緩んだ眼瞼挙筋腱膜そのものを修復すること
  • 余剰皮膚を減らすこと
  • すべての眼瞼下垂を改善すること
  • 眼瞼下垂を恒久的に治すこと

どのような方が治療の対象になりますか?

対象となりやすい方

  • 成人の後天性眼瞼下垂の方
  • 特に腱膜性眼瞼下垂が考えられる方
  • 点眼による一時的な改善を希望する方
  • 手術をすぐには希望していない方
  • まず点眼でどの程度変化するか確認したい方

まず眼瞼下垂の原因を確認します

まぶたが下がる原因は、加齢などによる腱膜性眼瞼下垂だけではありません。 神経や筋肉の病気、眼窩や眼瞼の病変などによって 眼瞼下垂が生じることもあります。

「まぶたが下がっている=すべてアップニークの対象」 ではありません。

診察で原因を確認し、必要に応じて他の医療機関・診療科での 検査や治療を優先する場合があります。

当院では、まず院内トライアルができます

アップニークの効果には個人差があります。 当院では、30本を処方する前に院内で実際に1回点眼し、 まぶたの開き方がどの程度変化するか確認することができます。

院内トライアル 550円 (税込)
01

診察

眼瞼下垂の状態や原因を確認し、 アップニークを使用できるか判断します。

02

点眼前の評価

まぶたの状態を確認し、 必要に応じて写真撮影やMRD-1の測定を行います。

03

院内で点眼

アップニークを実際に点眼します。

04

点眼後の評価

一定時間後に再びまぶたの開き方を確認し、 点眼前との変化を比較します。

05

継続するか相談

医学的な変化だけでなく、 ご本人がどのように感じるかも確認したうえで 処方を検討します。

トライアルで実際の変化を確認し、医学的な適応とご本人のご希望を踏まえて、継続処方を検討します。

アップニークと眼瞼下垂手術の違い

点眼治療と手術では、治療の仕組みや目的が異なります。 どちらが適しているかは、眼瞼下垂の原因や程度、 希望する治療方法によって変わります。

アップニーク 眼瞼下垂手術
治療方法 1日1回の点眼 手術
主な作用 ミュラー筋を収縮 原因に応じて眼瞼挙筋腱膜などを修復
効果 使用中の一時的な変化 構造的な改善を目指す
毎日の治療 必要 原則不要
ダウンタイム 原則として小さい 腫れ・内出血などが生じる
費用 継続して発生 手術時にまとまって発生

手術をすぐには希望しない方には点眼治療が選択肢になる一方、 長期間の点眼を希望しない場合や、 より構造的な改善を希望する場合には手術を検討することができます。

「手術を受けるかはまだ決めていないけれど、 点眼でどの程度変わるか見てみたい」という方へ。 まず院内トライアルで実際の変化を確認し、 その結果を踏まえて治療方法を一緒に検討することもできます。

費用

アップニークによる治療は自由診療です。

初診料 3,520円(税込)
院内トライアル 550円(税込)
アップニーク 30本 5,500円(税込)
再診料 1,320円(税込)

初回に診察・院内トライアル・30本処方を行った場合

9,570円 (税込)

30本は、通常1日1回使用する場合の30日分です。 状態が安定している場合には、診察のうえ 複数箱をまとめて処方できる場合があります。

まず院内トライアルで実際の変化を確認することもできます。

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使用方法

1回1滴、1日1回使用します

  • 成人は1回1滴、1日1回点眼します。
  • 両眼に治療が必要な場合も、1本で両眼に使用できます。
  • 1回使い切りです。残った薬液は保存せず廃棄します。
  • 容器を開封した際は、最初の1~2滴を捨ててから点眼します。
  • 点眼後は1~5分程度、目を閉じて涙嚢部を圧迫します。
  • 他の点眼薬を使用する場合は、5分以上間隔をあけます。
  • 効果が不十分でも、自己判断で1日2回以上使用しないでください。

使用できない方・特に注意が必要な方

使用できない方

アップニークの成分に対して過敏症の既往歴がある方には使用できません。

安全に使用するため、診察時には現在治療中の病気や 使用している薬について確認します。

次の項目に該当する場合は、必ずお知らせください

  • 緑内障を指摘されている
  • 狭隅角・閉塞隅角と言われたことがある
  • 心臓病、不整脈などの心血管疾患がある
  • 高血圧の治療を受けている
  • 他の点眼薬を使用している
  • 現在服用している薬がある
  • 眼瞼や眼の周囲に腫れ、赤み、炎症がある
  • 妊娠中または授乳中である
  • 神経や筋肉の病気を指摘されたことがある

緑内障について

特に閉塞隅角緑内障では、 散瞳によって急性発作を起こす可能性があります。

緑内障の種類が分からない場合などは、 処方前に眼科での確認をお願いすることがあります。

副作用について

点眼薬ですが、眼局所の症状だけでなく、 一部が全身に吸収されることで血圧や脈拍に影響する可能性もあります。

眼の症状

  • 眼瞼のかゆみ
  • 結膜充血
  • 点状角膜炎
  • かすみ(霧視)
  • 結膜のむくみ
  • 眼瞼湿疹
  • 視力障害

瞳孔が大きくなることがあります

一時的に瞳孔が大きくなり、 まぶしく感じたり、かすんで感じたりすることがあります。

このような症状がある間は自動車の運転や 危険を伴う機械操作を避けてください。

血圧・脈拍への影響

頻度は高くありませんが、 血圧や脈拍に影響する可能性があります。

心血管疾患がある方や治療中の方は、 診察時に必ずお知らせください。

強い眼痛、強いまぶしさ、視力低下、持続するかすみなどがある場合には、 使用を中止し、眼科での診察が必要になることがあります。

長期間使っても大丈夫ですか?

6か月を超える長期使用については、 十分な有効性・安全性データがありません。

国内で承認されている薬剤ですが、 6か月を超えて継続して使用した場合については、 現時点では十分な臨床データがありません。

当院では、単に同じ処方を続けるのではなく、 まぶたの位置、症状、効果、副作用などを定期的に確認しながら 継続の可否を判断します。

長期間毎日点眼することを希望しない場合や、 より構造的な改善を希望する場合には、 眼瞼下垂手術について相談することもできます。

よくあるご質問

両眼に使う場合は2本必要ですか?

いいえ。1本で両眼に使用できます。 両眼に治療が必要な場合も、通常は1日1本です。

1箱で何日分ですか?

1箱30本入りです。 1日1回使用する場合、通常は約30日分です。

手術をしなくても眼瞼下垂は治りますか?

アップニークは、ミュラー筋を収縮させることで 一時的にまぶたを挙上する治療です。 緩んだ眼瞼挙筋腱膜などの構造そのものを 修復する治療ではありません。

どのくらいまぶたが上がりますか?

国内臨床試験ではMRD-1の改善が確認されていますが、 実際の変化には個人差があります。 当院では院内トライアルで実際の反応を確認することもできます。

毎日使う必要がありますか?

効果は点眼している間の一時的なものです。 継続した効果を希望する場合は、原則として継続的な点眼が必要です。

ずっと使い続けられますか?

6か月を超える長期使用については、 現時点で十分な有効性・安全性データがありません。 継続する場合には定期的に状態を確認します。

緑内障でも使用できますか?

緑内障の種類によって判断が異なります。 特に閉塞隅角緑内障では注意が必要です。 緑内障の種類が分からない場合には、 眼科での確認をお願いすることがあります。

まず1回だけ試すことはできますか?

はい。当院では院内トライアルを550円(税込)で行っています。 点眼前後のまぶたの状態を確認してから、 継続処方を検討できます。

手術を受けるか迷っていますが、トライアルだけでもできますか?

はい。手術を検討されている方でも、院内トライアルで点眼による変化を確認できます。実際の反応を見たうえで、点眼治療を続けるか、手術を含めた治療方法を検討します。

点眼治療と手術、どちらにするか迷っている方へ

眼瞼下垂の程度や原因、 希望する改善の程度によって適した治療は異なります。

当院では点眼治療だけでなく、 必要に応じて眼瞼下垂手術についてもご相談いただけます。 まず現在の状態を確認したうえで、治療方法を検討します。

アップニークによる治療について

治療内容
後天性眼瞼下垂に対する点眼治療
使用薬剤
アップニーク®ミニ点眼液0.1%
一般名:オキシメタゾリン塩酸塩
国内承認
後天性眼瞼下垂に対する治療薬として国内承認されています。
保険適用
薬価基準未収載のため、公的医療保険の給付対象外です。 当院では自由診療として行います。
費用
初診料 3,520円(税込)
院内トライアル 550円(税込)
30本 5,500円(税込)
再診料 1,320円(税込)
主なリスク・副作用
眼瞼そう痒感、結膜充血、点状角膜炎、霧視、 結膜浮腫、眼瞼湿疹、散瞳、 血圧・脈拍への影響などが生じる可能性があります。
長期使用について
6か月を超えて使用した場合の有効性および安全性については、 十分な臨床データがありません。