炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは、シミ治療の中では「盛り上がりのある病変を除去する」治療です。 状態に応じて、経過観察や他の治療と組み合わせることがあります。
治療の流れ
- 診察・シミの確認 医師が病変の種類を確認し、 炭酸ガスレーザーが適しているかを診察します。
- 照射範囲・料金・経過のご説明 照射する範囲を確認し、費用、テープ保護の期間、 炎症後色素沈着などの経過についてご説明します。
- レーザー照射 必要に応じて麻酔や冷却を行い、病変をレーザー施術します。 病変の厚みに応じて、擦り傷から深い陥凹した状態になります。
- 自宅ケア 照射部位に軟膏を塗り、テープで保護して頂きます。 期間は2~3週間が目安です。
- 再診・外用薬の開始 傷の治り具合を確認し、 炎症後色素沈着を抑える目的で、必要に応じて外用薬を使用します。
- 数か月かけて経過をみます レーザー後はいったん色素沈着が濃く見える時期があります。 紫外線対策と外用ケアを続けながら、数か月単位で落ち着いていく経過をみます。
対象となるできもの
炭酸ガスレーザーは、皮膚表面の盛り上がりや小さなできものを、削る・蒸散させる目的で行う治療です。
- 脂漏性角化症(加齢性のイボ)
- 黒子(ほくろ)
- アクロコルドン、スキンタッグなど首まわりの小さなイボ
- 小さな血管腫
- その他、良性と判断される皮膚表面のできもの
※ 炭酸ガスレーザーは、良性と診断された病変に対して行います。 悪性が疑われる場合は、皮膚科での診断や生検による病理診断を優先します。
※ 病変の種類・大きさ・深さ・部位によっては、レーザーではなく手術による切除が望ましい場合があります。
治療例
脂漏性角化症
歳を重ねるうちに増えてくる、ありふれたイボないしシミですが、この症例は特に大きい病変でした。写真の濃い部分のみ、炭酸ガスレーザーで焼灼して、色が残った部分にさらにQスイッチルビーレーザーを照射しています。レーザー代は税込み¥77,000でした。照射の2週間後からハイドロキノン、αリポ酸、トレチノインを周囲の薄いシミの部分も含めて塗布しています。

治療前

2週間後

3か月半後
首のぶつぶつ
歳を重ねるうちに増えてくる、首などに数十個~百個以上できる小さいブツブツをアクロコルドンと呼びます。特に目立つ病変のみを選んで、あるいは目に見えるものを徹底的になど、ご希望に応じて施術を承ります。料金は数と大きさなどで変動します。

治療前

治療前

治療後4か月

治療後4か月
大きめのホクロ
50代女性、鼻の大きめの母斑(ホクロ)、他院で2回レーザー治療を受けて2回とも再発しています。3つありますが、そのうち大きい2つを施術しています。レーザー施術料金は二つで¥19,800(税込み)でした。レーザー3週間後の外来で残存が認められたため追加で施術をしています(追加施術料金は¥0でした)。

治療前

1年後
脂漏性角化症
60代女性の耳にできたイボです。生検で組織検査をして病理診断をつけてから(ここまでは健康保険です)、傷跡がより綺麗になることが期待できるため、炭酸ガスレーザーによる除去を選択されました(自費での診療となります)。レーザー照射2週間後よりハイドロキノンを使用しています。この症例のレーザー照射費用は¥20,000(税別)でした。

治療前

2週間後

5か月後
ホクロ
15歳女性(治療時)、若い方のホクロは再発しやすいものですが、この症例では2か月の時点で再発してほぼ元通りになり追加照射をしました。その後は再発なく経過しています。ホクロはイボと比べて深くまで削るため、跡が残りやすいです。この症例でも白色の瘢痕がお分かりになると思います。レーザー照射費用は、写真のような大きさのホクロは一つで¥5,500(税込み)です。ホクロの一年以内の再発で再照射をする場合の再照射代は無料です。

治療前

6年後
※できものによっては手術が適する場合もあります(その場合、健康保険が適用されることが多いです)
痛みについて
- 局所麻酔(注射)
- 塗る麻酔
通常、注射による局所麻酔をして行います。麻酔の注射による軽度の痛みがありますが、これを和らげるため冷却してから注射することが多いです。一度に大量に施術する場合は、クリームを塗布する麻酔など適宜工夫をしています。
主なリスク・副作用
- 赤み、ヒリヒリ感
- 炎症後色素沈着
- 傷跡
- 出血
- 再発
- 十分な改善が得られない場合
※ 特に炎症後色素沈着は比較的よくみられる反応で、 数か月単位で経過をみることがあります。 この間、ハイドロキノンなどの外用薬を使用して頂きます。
炭酸ガスレーザー照射後の経過
-
照射直後
擦り傷〜皮膚欠損の状態になります
病変の大きさや深さによって、浅い傷から深い陥凹まで程度は変わります。
-
約2〜3週間
軟膏とテープで保護します
傷をきれいに治すため、軟膏とテープによる保護が重要です。
-
傷が閉じた後
赤みや色素沈着がみられます
治療後しばらくは、赤みや茶色っぽい色素沈着が残ることがあります。
-
数か月
徐々に落ち着いていきます
外用薬や紫外線対策を続けながら、数か月単位で経過をみます。
-
長期経過
再発や傷跡が残る場合があります
病変の種類や深さによっては、瘢痕や再発がみられることがあります。
詳しく読む
照射後は、元のできものの種類や大きさに応じて、 擦り傷程度の傷ないし、深い皮膚の欠損となります。
この傷の治療のため、レーザー照射後は ステロイド軟膏とテープ被覆によるケアを 2週間程度(削った深さによる)して頂きます。
削った深さや大きさに応じて傷跡が残りますが、 この傷跡をなるべく綺麗に治すためには、 軟膏とテープによるケアがとても重要です。
また、赤みや色素沈着も照射後、 通常数か月間は見られます。
色素沈着の予防のために ハイドロキノンなどの外用剤を使用して頂きます。 この他、紫外線への対策も必須で、 日焼け止めクリームを使用して頂きます。
ホクロを炭酸ガスレーザーで除去した直後
レーザー後の経過例

治療前

初回3週間後、再照射

再照射3週間後

3か月後

8か月後

1年後
炭酸ガスレーザーの原理
炭酸ガスレーザーは、組織中の水と反応することで皮膚表面の病変を蒸散させて除去します。止血効果もあるため、比較的手軽に、皮膚表面の様々な病変を除去する目的で使用されます。
料金(税込み)
¥5,500~(疾患、大きさなどによる)
ご相談・受診について
医師が診察しご希望を伺って、治療のご提案、リスクやダウンタイムなどのご説明をします。まずはご相談だけでもお待ちしております
※ 治療内容・効果には個人差があります
※ 診察の結果、適応外となる場合があります
看護師による無料事前カウンセリングも承っておりますので、お気軽にご連絡下さい
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