シワが気になったら
シワの原因
シワはなぜできるのか?ざっくりいえば「肌の老化」の一言に尽きるのかもしれませんが、もう少し詳しく見ていきましょう。
まず一つ目に挙げられるのは、肌のみずみずしさや弾力が失われていること。保湿成分が不足して乾燥したり、弾性線維が劣化して弾力が低下しているなど、肌そのものの劣化が挙げられます。
次に挙げられるのは、皮膚が伸びて「余剰」になってしまっていること。特に上まぶたなど目の周りでこうした変化が目立ちやすいです。
皮膚を支える組織が緩むことで生じる「たるみ」もシワの原因になります。上の方から組織がたるんでくれば、下の方ではそのしわ寄せで皮膚が余剰になり、シワができます。法令線などはその良い例でしょう。
私たちは毎日の生活の中で、様々な感情を抱いて、それに応じていろいろな表情を見せます。その際に生じるシワは、回数を重ねるうちにだんだんと刻まれていってしまいます。眉間の縦ジワや額の横ジワ、目の周りの小ジワなどがその代表例と言えます。
さらに、筋肉の不要または過度な緊張がシワを生じている場合もあります。額の細かい横ジワやアゴ先の梅干しのようなシワがその例です。
さらに肌の深いところにも注目すると、土台となっている骨そのものが、年を重ねるうちに萎縮してしまっていることも挙げられます。顔では、特にアゴの骨が萎縮して後退してしまうので、口の周りにたるみやシワが多くできてしまいます。法令線、マリオネットライン、唇の周りの縦ジワなどがその例です。
こうして見ていくと、肌の表面から、皮下の筋肉や支持組織、さらに骨と、浅いところから深いところまでの各層がシワの原因となっていることが分かります。それぞれで例を挙げましたが、一つ一つのシワが必ずしも一つの原因で説明ができるわけではなく、一種類の施術で全てを改善できるようなことは残念ながらありません。
シワの治療
ボトックス
眉間の縦ジワ、額の横ジワ、目元の笑いジワなど、表情に伴うシワが気になりはじめたら、ボトックスが良い選択肢となります。ボトックスは、神経に作用して筋肉の動きを麻痺させますが、注入量を調節することで、動きを残しながら「シワを減らす」程度の自然な仕上がりも可能です。
あご先の梅干しジワは、表情シワとは言わないと思いますが、気づかないうちに力が入っていて作っているシワです。ボトックスは、こうした自分の意志によらない筋肉の活動を抑えることでシワを減らすこともできます。
繰り返しの動きで刻まれてしまったシワの改善は簡単ではありません。早いうちから繰り返しボトックスを受けることで、10年後、20年後の自分の「キレイ」への投資にもなりますよ!
ヒアルロン酸注入
- 法令線
- マリオネットライン
- ゴルゴライン
- 目の下のたるんとしたシワ
- など
シワがある部分では、皮膚が凹んでいるわけですから、そこにヒアルロン酸を注入すればシワを改善することができます。単純な理屈です。
でも、それだけではないのが、現代のヒアルロン酸注入のスゴイところです!
年を重ねることで生じる解剖学的な変化に基づいて、骨が萎縮したところに注入したり、皮膚を支える支持組織の緩みの改善のために靱帯を支えるポイントに注入するなどのテクニックを駆使して、顔全体のバランスに気を配りながら自然な若返りを実現します。
コラーゲンピール
肌の深いところでコラーゲン線維の産生を促して、小ジワを改善し、肌のハリを取り戻します。ダウンタイムが殆どなく、低リスクで程よい改善が期待できる、バランスの取れたケミカルピーリングです。
トレチノイン
線維芽細胞に働きかけて、真皮の間質成分であるコラーゲンとエラスチン(弾性線維)をリモデリング(再構築)して、光老化などでダメージを受けた肌を再生します。
ご自宅で使える、強力な若返りの塗り薬です。マイルドなレチノールもご用意しています。
スレッドリフト、外科手術
上で挙げたような治療では不十分という方には、糸や外科手術による方法もあります。
ヒアルロン酸注入の技術が向上し、ヒアルロン酸だけでもかなりの改善ができるようにはなりましたが、もう少しリフトアップ効果が欲しい場合は糸によるスレッドリフトという方法があります。それで物足りない方にはフェイスリフトをご案内致します。
上まぶたのたるみは、視野が狭まってものが見えにくくなるなどの症状が出てきた場合には、健康保険が適用されて眼瞼下垂症手術を受けることができます。見た目の改善のための美容目的の場合は、上眼瞼形成術を選択して頂けます。