TCAピンポイントピーリング
適応
ニキビ痕のクレーター
TCAピンポイントピーリングについて
高濃度のトリクロロ酢酸(TCA)によるピーリングです。通常のピーリングは広い範囲に「面」として行いますが、このピンポイントピーリングはニキビ痕に対してピンポイントに「点」として行います。
私自身が4名に対して行った初期の経験では、4名中の3名で、くっきりとしたニキビ痕のクレーターが1回のみの施術で1~2か月後にほぼ平坦になりました。ダウンタイムとして、レーザーで見られるような一過性の色素沈着と発赤が数か月間見られました。このダウンタイムはシミのレーザーで見られるものよりも重度でしたが、それに耐える覚悟さえあれば、通常は難しいニキビ痕の治療の選択肢としては、最も強力な方法の一つであると考えられます。
施術直後
施術5か月後
施術直後はお菓子作りのフロスティングのように施術部位が真っ白になります。これをピーリングの場合も同じようにフロスティングと呼びます。症例写真は、下の治療例の3回目の施術(2年後)の直後です。白くなっている部分が施術した部位です。
下の写真は、同じ症例の初回施術の5か月後です。下の治療例の「治療前」と比べると、目立っていたクレーターがだいぶ平坦になっています。色素沈着は殆ど出ていませんが、5か月後でもまだ赤みが目立っています。ファンデーションなどお化粧は可能です。
治療例(ニキビ痕のクレーター)
50代女性、1年に1回の間隔で3回施行、施術後はハイドロキノンとトレチノインとを併用。
治療前
1年後
2年後
3年後
4年後
料金(税込み)
¥8,800~(一回あたり、範囲や密度による)