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TCAピンポイントピーリング

にきび跡のクレーターは、美容医療の中でも改善が難しいお悩みのひとつです。
とくに「深くはっきりした凹み(クレーター)」は、通常のピーリングやスキンケアだけでは変化が出にくいことがあります。

TCAピンポイントピーリング(CROSS法)は、クレーターの“底”に高濃度TCA(トリクロロ酢酸)を点状に塗布し、 皮膚の再生を促して凹みを持ち上げる治療です。
当院では、にきび跡(boxcar型)に対して、私の経験上非常に効果が高い一方で、ダウンタイムが強めになり得る治療として、適応を見極めてご案内しています。

※CROSS法:海外では Chemical Reconstruction Of Skin Scars の略称として知られる手技です。
「全顔に行うピーリング(面)」ではなく、クレーターにだけ行う“点の治療”です。

  • なぜクレーター治療は難しいのか
  • TCAピンポイントピーリング(CROSS法)とは
  • 特に効果が出やすいクレーター/向かないケース
  • ダウンタイムの目安(経過)
  • 施術の流れ
  • 治療例
  • 他治療との位置づけ(ZOとの関係)
  • 回数・間隔の目安
  • リスク/注意点
  • 料金
  • よくある質問

なぜ、にきび跡のクレーター治療は難しいのか

クレーターは、炎症によって皮膚内部の支持構造(コラーゲンなど)が損傷し、皮膚が“内側に引き込まれた状態”です。 表面を整えるだけでは、凹みそのものが戻りにくくなっています。

そのため、改善には「皮膚の再生を促して凹みを持ち上げる」「凹みを固定している癒着を解除する」など、 クレーターのタイプに応じたアプローチが必要になります。

TCAピンポイントピーリング(CROSS法)とは

高濃度のTCA(トリクロロ酢酸)をクレーターにピンポイントに点状塗布し、局所的な化学刺激で再生(リモデリング)を引き起こす治療です。

施術直後、薬剤反応で施術部位が白く見えることがあります。これは「フロスティング」と呼ばれる所見で、 反応が入っている目安のひとつです(反応の出方には個人差があります)。

重要:この治療は強い一方で、点状のかさぶた・赤みなどのダウンタイムが出やすい傾向があります。
“数を多くやりすぎない/狙う凹みを絞る”ことが、満足度と安全性の両立に重要です。

特に効果が出やすいクレーター/向かないケース

効果が出やすい(向く)

  • boxcar型:輪郭が比較的はっきりした凹み
  • ice pick型:針で刺したような深い点状の凹み(適応は診察で見極め)
  • 「ここだけが気になる」という点の悩みが明確なケース

他の治療の方が適することが多い(向きにくい)

  • 浅い凹凸が広範囲に散らばっている(質感の問題が主体)
  • 凹みが面状に広い、たるみ・皮膚の薄さが関与している
  • ダウンタイムがどうしても取れない

同じ「にきび跡」でも、クレーターのタイプが混在することが多いです。
当院では、まず診察で“狙うべき凹み”と“他治療が向く部分”を分けてご提案します。

ダウンタイムの目安(経過)

ダウンタイムは、施術の密度(数)・肌質・日焼け/摩擦などで変わります。 とくに「多数を一度に行う」ほど、負担は増えます。

時期 起こりやすい変化
施術直後 点状の白色変化(フロスティング)/ヒリつき
数日〜1週間 点状のかさぶた、触ると悪化しやすい
1〜2週間 かさぶたが落ち、赤みが目立つことがある
数週間〜数か月 赤みが残る場合あり(体質・密度による)/条件が重なると色素沈着(PIH)の可能性

施術直後〜数日間は、点状の反応が目立ちます。
「大事な予定(撮影・イベント)」がある場合は、時期を調整してご相談ください。

施術の流れ

  1. 診察:クレーターのタイプを見極め、狙う部位・数・強さを決めます
  2. 施術:クレーターに点状にTCAを塗布(反応を見ながら調整)
  3. アフターケア:摩擦・日焼けを避け、必要に応じて外用を併用

当院では、術後にハイドロキノン+トレチノインなどの外用を併用するケースがあります(肌状態・既往・生活背景で調整)。

治療例(にきび跡のクレーター)

50代女性、1年に1回の間隔で3回施行、施術後はハイドロキノンとトレチノインとを併用。

施術直後(フロスティング)/5か月後

施術直後(フロスティング)

施術直後

施術5か月後

施術5か月後

施術直後は、お菓子作りのフロスティングのように施術部位が白くなります。白くなっている部分が施術した部位です。
5か月後、治療前と比べると目立っていたクレーターがだいぶ平坦になっています。 色素沈着は目立ちませんが、赤みが残っていることがあります。ファンデーションなどお化粧は可能です。

経過写真

治療前

治療前

1年後

1年後

2年後

2年後

3年後

3年後

4年後

4年後

他のにきび跡治療との位置づけ(ZOとの関係)

にきび跡治療は「これ一つで全部」になりにくく、肌全体と点のクレーターと別々のアプローチを考えることで分かりやすくなります。

当院で多い組み立て

  • まず肌全体:肌質・色むら・毛穴などの土台改善(例:ZOセラピューティック等)
  • 最後に点:残る“はっきりしたクレーター”にCROSS法を検討

ただし「クレーターが主訴で、点が限局している」場合は、CROSS法を優先して検討することもあります。
どちらが先かは、クレーターのタイプ/ダウンタイム許容度/生活背景などをご相談して決めています。

回数・間隔の目安

1回で変化が出ることもありますが、一般にはクレーターの深さ・数・肌質で必要回数が変わります。
強い治療ほど「回数を増やす」より、狙う部位と密度を適正化することが大切です。

  • 目安:数か月以上の間隔を空けて、経過を見ながら追加
  • 「多数を一度に」より「少数を確実に」が満足度が上がりやすい

リスク/注意点

  • 赤みが長引くことがあります
  • 条件が重なると炎症後色素沈着(PIH)が起こることがあります
  • 強い刺激のため、施術部位の摩擦・紫外線で悪化しやすいです
  • 体質や既往により、適応を慎重に判断します

当院では、診察で「この凹みは狙う価値がある」「ここは別治療が良い」を分け、ダウンタイムを抑えつつ効果を狙うようご提案します。

料金(税込)

¥8,800〜(1回あたり、範囲や密度による)

施術範囲・密度によりダウンタイムも変わるため、診察で「狙う部位」と「現実的な回数/計画」をすり合わせます。

よくある質問

Q. 施術後すぐにメイクできますか?

部位や反応の程度によります。点状のかさぶたがある間は、摩擦で悪化しやすいため慎重に対応します。具体的な時期は診察でご案内します。

Q. 仕事を休む必要がありますか?

施術部位は点状に目立つ期間があるため、対面業務や予定が多い方は時期調整をおすすめします(範囲・密度で調整も可能です)。

Q. どこまで改善しますか?

クレーター治療は「ゼロにする」より「目立ちにくくする」ゴール設定が現実的なことが多いです。 ただし、タイプによっては大きく印象が変わることがあります。まずは診察で見込みをお伝えします。

ご相談・受診について

医師が診察しご希望を伺って、治療のご提案、リスクやダウンタイムなどのご説明をします。まずはご相談だけでもお待ちしております

※ 治療内容・効果には個人差があります

※ 診察の結果、適応外となる場合があります

看護師による無料事前カウンセリングも承っておりますので、お気軽にご連絡下さい

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