スピロノラクトン
スピロノラクトンは、成人女性のホルモン関連にきびに有効とされる内服薬です。
適応
- 成人女性のにきび
- 生理前に悪化するにきび
- あご・フェイスラインに繰り返すにきび
- 外用治療だけでは改善が不十分な場合
この治療が向いている方
- 繰り返す大人ニキビに悩んでいる
- ピルは使用したくない
- 外用だけでは不十分
- ホルモン影響が疑われるにきび
ニキビに対するスピロノラクトンの使用について
にきび(尋常性ざ瘡)は、思春期に好発することや、女性では生理前に悪化することが多いことから分かるように、性ホルモンの影響を強く受けます。にきびは、皮脂の分泌が過剰になることが病気の原因の一つですが、男性ホルモンは皮脂腺に働きかけて皮脂の分泌を亢進します。
したがって、男性ホルモンはにきび治療のターゲットの一つとなり得ますが、スピロノラクトンは抗アンドロゲン作用(男性ホルモン作用を弱める)を有する薬剤の中で、副作用が少なく使いやすいことが特徴です。
その効果については、2020年の米Mayo Clinicの報告では、成人女性395人を対象とした調査で、約85%が50%以上の改善を示し、約3分の2は完全反応を示しました。副作用は比較的少ないと報告されています。
副作用・注意点
- 高カリウム血症の可能性
- 倦怠感
- 月経不順
- まれに血液検査異常
安全のため、初回および定期的に血液検査を行います。
カリウムを多く含む食品(※参考)
昆布、わかめ、海苔、ひじき、干しシイタケ、切り干し大根、高野豆腐
コーヒー、チョコレート、豆類(ピーナッツ、アーモンド、納豆)
果物ではいちご、すいか、バナナ、メロン、干し柿、びわ
健康保険の適用について
にきびの治療はディフェリンやベピオによる健康保険診療が基本となります。スピロノラクトンは、これらでは治療効果が不十分な場合の補助療法として処方致します。
にきびに対するスピロノラクトンの処方は自費診療となります。自費と保険の混合診療は認められていないため、保険診療と同じ日にスピロノラクトンを処方することはできず、日を改めて受診して頂く必要があります。
※一般皮膚科では標準治療ではないため処方されない場合があります。 当院では診察のうえ、適応がある場合に処方します。
料金(税込み)
| スピロノラクトン100mg(通常の一日量) | ¥110 |
| 血液検査 | ¥4,950 |